長尺を二分割した後半戦。マイキーらが東京卍会を創設したエピソードが掘り下げられた前作から、利害関係がこじれ仲間内の絆に不協和音が流れた結末までの思わず切なくも胸が熱くなる不良たちの美学も描かれていた、数十分に及ぶ乱闘シーンの迫力も相まって、同シリーズで描くべきことが集約されていたように思える。立派な大団円になっていたと思う。
やはりキーとなったのが場地だっただけに、公開が危ぶまれた事実も含め、微妙な心境にはなったのだが、その分、彼を慕う千冬を演じた高杉真宙への感動が倍増した気もした。役者は良い演技をするのだから、私生活での馬鹿な真似は辞めて頂きたい、本当に。
場地と千冬の出会いのシーンも、本来ならドリフや新喜劇っぽいヤンキーの喧嘩シーンになりがちだが、友情物語の体裁を保てていた。ただ、ペヤングが食いたい欲求は果てしなく、劇場帰りに、映画館があるショッピングモールで買って帰ったのは内緒(笑)
何より一作目から本作まで出演俳優全員が誰一人として漏れずに売れっ子となっているのが凄い。主演の北村匠海は音楽活動DISH//でも売れ、吉沢亮は大河の主演を経て、山田裕貴は引く手あまたの超売れっ子、今田美桜もドラマやCMで新時代の女王に、磯村勇人は名バイプレーヤー、間宮祥太郎は月9主演だ。それだけに、同キャストの再集結が困難と思える寂しさもある。聖夜編の期待も高まっていると聞くが、果たして、これだけの売れっ子が今以上に芸能界でのステイタスを築き上げて易々と出演が叶うか、叶えられたら拍手だが。一旦は終わりだと腹をくくっている。
まあでも、イケメン俳優が不良演じて乱闘させるジャンルはいい加減に飽きたわな?
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