柳葉敏郎のいぶし銀の演技極まる!年月が流れ、枯れた室井慎次を見事に演じ切った。室井慎次は家柄もコネもない実力で組織の上部にまで這い上がった努力の人間、多くを経験したがゆえの複雑な感情を台詞でなく佇まいで魅せる存在感はアッパレのひと言。今回は序章に過ぎないため、時間の経過が見れただけでも十分だ。今までの大衆迎合されたコミカルな超娯楽よりも、徹底してサスペンスに寄せた展開は重厚で見入ってしまう、且つ『踊る』の過去を絶妙に絡ませた脚本(ファンサ)も見事としか言いようがない。
さて、次回作は大きく事が動きそうだ。今から楽しみで仕方ない。国民的ドラマの復活作としては申し分ない素晴らしい出来映え!