ゴジラ-1.0のえんどーのネタバレレビュー・内容・結末

ここまでゴジラと人間ドラマが深く融合した作品は初めてだ。
今までのゴジラはどこか超然として「怪獣」という感じであったか、今回のゴジラは生物的な特徴や明確な敵意も色濃く、「怪物」と形容した方がしっくりくる。主人公の罪悪感とシンクロしたゴジラは罪の化身のようであり、ウルヴァリンも真っ青の再生能力は、罪のしつこく、どこまでも付いて回る性質を表現しているのかもしれない。
レポーターの気合いや海上作戦は初代を、最後の細胞再生はGMKを彷彿とさせる。
ひとつ惜しい点を上げるとすれば、もっとゴジラが暴れる様を見たかった。アメリカが本格的な軍事行動が出来ないという設定上、仕方のないことだが…。