えんびふらい

ゴジラ-1.0のえんびふらいのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.5
毛色は違うものの、結果的に「シン・ゴジラ」の偉大さを痛感する映画となってしまった。

前半はVFXと現代の技術革新を感じる映像の出来栄えに感心。特に海中戦については目を見張るものがあった。
クライマックスのとある作戦はアイデア勝ちで、これこそがまさに現代日本に希望を与えるメッセージだった。

それを台無しにしたのはガバガバな設定と脚本、演出である。
ご丁寧にいちいち言葉で説明してくれる脚本は気になりだしたらノイズでしかなかった。佐々木蔵之介にあそこまでクサい台詞を連発させるのは何故なのか……
トム・クルーズばりの腕力を披露する浜辺美波にも笑ってしまった。

極めつけはあの敬礼。全くもって意図は無いだろうが、特攻に対する姿勢はそれでええんか?
結局政府批判はカタチだけであって、プロパガンダ的思想が見え隠れして何だか薄気味悪かった。
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