疲れた脳ミソでは全く情報を整理できず。
ウェス・アンダーソンの映画はアート作品として見れば良いのか、はたまたそこに隠れた監督の真意を味わうべきなのか、いつも迷ってしまう。
できれば後者で鑑賞したいの>>続きを読む
何かを得るとき、何かを失う。濱口竜介お得意の会話劇を交ぜながら、物事の取捨選択と二項対立で測れない混沌とした価値観について考えさせられる作品。
会話劇は相変わらず圧巻の出来。「ドライブ・マイ・カー」>>続きを読む
ありがちな「妄想キラキラ青春映画」よりも断トツ好き。
本当に単純な作品だと『前世』を一瞬で無駄にしてくっつく展開もあると思うのだが、本作はもっと思慮深い。だからこそ、もどかしさと尊さを一気に味わうこと>>続きを読む
狂気に満ちた怪作。
ロジックは置いておいて、カリスマ性とその佇まいだけで淡々と人を操る新島が絶妙な怖さ。哀川翔が本当にいい味を出している。
クライマックスのカメラワークはシンプル素晴らしい。あのヒキ>>続きを読む
恐ろしい程に何も刺さらない作品だった、ごめんなさい。
「エルヴィス」を見ればプリシラの苦悩は理解できるし、それ以上のものはなかった。
現代チックに言えば"イケメンロリモラハラ夫"に振り回されながらも>>続きを読む
「ボヘミアン・ラプソディ」と同系統のはずなのに、全然本作の方が嫌らしい。
パーカー視点で勝たられることが多いからか、エルヴィスが栄光を掴み始める前半も妙なイヤらしさが散りばめられている。
その中でも>>続きを読む
緊張感のないサスペンス。「次は自分が狙われるかも」という不安があまりにも感じられない。
肝心のトリックは正直言って普通だし、最後のオチまで予想的中。
オーディション<命だから普通抜け出すだろうとか、今>>続きを読む
デヴィッド・エアー版が嘘かのような傑作。
前作ボロボロだったキャラクター像は、ちゃんと魅力的になっているし、「決死部隊」の名称通りバタバタ倒れていく。
根がいい集団というのは変わっていないものの、ちゃ>>続きを読む
前作「TENET」が正直好みでなかったため少し不安だったが、杞憂であった。
ノーラン監督お得意の巧みな時系列の組み換えはそのままに、オッペンハイマーという人物の決して綺麗でない半生を大真面目に描いてい>>続きを読む
Filmarks特別上映会にて。
激動の社会人1年目を無事に終え、ふと「何のために働いているのか」「自分がやりたいことはこれなのか」と考えることがある。
その最終形態であり、最大の難問が「何のために>>続きを読む
「スーサイド・スクワッド」と比較するのもあれだけど、進行もアクションも断トツ良い。
ハーレイ・クインの脳内整理に付き合うようなかたちで物語が進んでいくため、ややこしい部分はあるが、アクセントにはなって>>続きを読む
言葉にするのも憚られるくらい、悲惨な出来であった。
言い出すとキリがないが、何よりもキャラ造形が酷すぎる。ユルっとした説明はあるものの、バックボーンが弱いからか何の魅力も感じない。
かと言って、じゃ>>続きを読む
至高のおバカ映画であった。
まず想像上の日本感が面白い。ネオンライトに照らされた並び屋台を見た時点で違うだろ、とツッコミたくもなるが、日本へのリスペクトもあって感謝しかない。
そんなネオ東京から始ま>>続きを読む
リバイバル上映ぶりに再鑑賞。
相変わらずアホの私文の私には縁遠い、量子力学やら物理学やらの用語の応酬が繰り広げられる。
ただ本作は「愛」を軸に、孤独や人間の愚かさといったメッセージをド直球で投げてく>>続きを読む
起承転結の「起」が永遠と続いた苦しい前作。下がりきったハードルは余裕を持って越してきたが、明確に好きなところと嫌いなところが分かれた。
前作から引き続きだが、映像体験としては非常に良い経験をさせても>>続きを読む
全く見る気は無かったのだが、たまたま機会があったため鑑賞。
十数年ぶりにドラえもんを見たわけだが、まずは映像技術の向上に驚いた。
そして大人になってから初めて"映画"として鑑賞した訳だが、しっかりと>>続きを読む
ボディーガード1人も付けない防衛大臣さんに失笑。
話の本筋自体は悪くない。無理やり感は否めないが、ちゃんと小話が本丸に繋がってくるし、必要悪や法の欠陥については割かし考えさせられた。
だが問題はそれ>>続きを読む
人に気軽に勧められない、最高で最悪な胸糞映画だ。
ストーリー自体が興味深いことに加えて、とにかく映画としてのセンスが神がかっている。
二画面分割は勿論、やはりヤクを入れるあの瞬間が印象的だ。最初はキ>>続きを読む
「梟」に少し感化されて鑑賞。
前半とクライマックスは良かった。自分のオールタイムベストである「セブン」にも通じる部分があり、どこか親近感を抱いていた。
ただ後半のご都合主義的展開にはウンザリしてしま>>続きを読む
全教科85点以上コンスタントに取る優等生的映画。
盲目の鍼師という設定くらいしか正直目新しいものは無いが、全体的な出来が非常に良い。
前半たっぷり時間をかけて描いた苦悩は後半に活かされているし、タイ>>続きを読む
予習として鑑賞。
2作目が頗る評判良くなければ、確実にリタイアしていたであろう内容だった。
最大の売りである映像は圧巻であった。
が、それ以上のものは正直ない。物語の主軸は分かりやすいものの、基本的>>続きを読む
人間の慣れというのは非常に怖い。あれ程までに衝撃だった一作目と比べ、正直微妙に感じてしまった。
邦画界屈指のアクションリソースは序盤とラストに振られていたわけだが、肝心の中盤が見応えゼロ。前作よりも>>続きを読む
再鑑賞。
ミュージカルシーンはやはり圧巻。鑑賞当時、歌声と圧にひれ伏さざるを得なかった。
ただ今も思うのは明らかにドラマパートが薄いこと。ミュージカルパートの分量が多いため満足度はある程度得られるが>>続きを読む
なんて優しさと希望に満ち溢れた映画なのだろう。
兎にも角にも、PMSとパニック障害を抱えた2人の歩み寄りに胸を打たれた。当初は病にランク付けをし(この気持ちも痛いほど分かる)、挨拶もままならなかった>>続きを読む
割と長さは感じたが、この奇抜な設定をここまでまとめあげてくることに驚きを隠せない。
冒頭繰り出される地獄では「もうある種のホラーだろ」という感情になるが、性への認識をトリガーに新たな知識、価値観を獲>>続きを読む
何も知らないのに気になってしまった本作、上映開始1時間前に初めて曲を聴いた。
そんな自分でもノリノリになってしまう音楽の力、40年経っても色褪せないなんて。。
段々とメンバーが増えていく冒頭は正にラ>>続きを読む