国家権力

ゴジラ-1.0の国家権力のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

時は終戦間近の日本。特攻隊に任命された陸軍航空隊の敷島浩一は、機体の不調を理由に大戸島の整備場に停泊していた所、ゴジラの襲撃に遭う。唯一戦闘機を扱える敷島は攻撃を命じられるもの恐怖から逃亡し、多くの整備兵が犠牲となってしまった。
帰還した敷島は、赤子を抱え、追ってから逃げる典子と出会う。
身寄りの無い典子と、見知らぬ人から死の間際に託されたという赤子の明子を無碍にできず、渋々居候を許することに。
蓄えも厳しくなり、危険だが給金が良い機雷撤去の仕事に就くことになる。
敷島は「新生丸」の仲間とも打解け、順調に日々を送っていたが、再びゴジラの脅威が日本列島に近づきつつあった。
という話。

自分がゴジラ映画をちゃんと見たのは初代とシンゴジぐらい。あ、虚淵のも見たか。

シンゴジラの掲げた「ゴジラ vs 日本」とは真逆の「ゴジラ vs 個人」といった感じ。

敗戦後のボロボロの日本に追い打ちをかける、人間に対する殺意もりもりの大怪獣、本当凶悪。
重巡洋艦やら銀座を蹂躙する様は圧巻。
ヒューマンドラマもりもりで、ゴジラもたくさん暴れ、題材がKAMIKAZE。VFXも申し分なく、こりゃ海外にもウケそうだ。
東宝が庵野に求めてたのはきっとこういう作品だったのだろう。

銀座の襲撃シーンでゴジラから逃げる民衆は「なんでゴジラの進行方向に逃げんだこいつら、横か後ろ逃げろや」と思った。シッポアタックで結局タヒぬけど。

伏線というか、死亡フラグ生存フラグが露骨なので、驚きが足りなかった。

「脱出装置すら無かった」というセリフと整備中に何かを見つけるシーンで、海神作戦では倒しきれず、敷島が特攻するも、脱出装置で脱出して再び生き延びる所まで見えてしまった。
こういう丁寧な映画において、死体無き死亡は生存なので典子が生きてたことにも別に驚きはない。
「やったか!?」はもう笑ってしまう。何度も言わないでくれ。

しかしこんなん作れる人がなんでドラクエVにあんなことするんだろ。
国家権力

国家権力