◯あらすじ
1945年戦時中、特攻隊員である敷島は、
戦闘機の故障を理由に修理が可能な島へ着陸する。
その日の夜、島の伝説として語り継がれる怪物から襲撃を受ける。
◯感想
シン•ゴジラに匹敵する大作。
素晴らしい邦画。
ゴジラ映画は、ヒューマンドラマが多すぎてゴジラ登場シーンが少ない場合があるが、今作は開始5分で目にすることができるし、15分毎にゴジラを目にすることができる。
それだけでゴジラファンにとっては良い!
また、BGMも裏切らないお馴染みの曲が流れ、ワクワク感と臨場感で目を離せない。
ヒューマンドラマは臭くはなく、主人公敷島には「特攻隊」である背景がありPTSDも垣間見え、同情できる存在になっているのが◎(神木くんの演技が良い)
また、何といってもシン•ゴジラで味わった「絶望感」を本作でも感じれたのが映画鑑賞後の余韻となった。
特に平成ゴジラのような「人間の味方」「子供のスーパーヒーロー」ではなく、「無機質な怖さ」「絶望感」を感じた。
それは、人の創作の中の「神」ではなく、人命なんぞに興味のない「神」的な存在であり、「心臓のある災害」として破壊の限りをつくす。
戦後だと言え躊躇がない。死体蹴りをかますように、容赦なく復興に向かう街を滅ぼしていく。特にこのシーンは涙腺が緩む人もいると思う。
吐き出すブレスについてはキノコ雲を彷彿させ、核兵器を思い起こさせるような描写。
そんな破壊神に対して、手持ちの手札で討伐作戦を組まなきゃいけない状況がまた物語を面白くさせていた。
開始早々は台詞やメイクの違和感など気になったが、映画館で観ることができ大変満足でした!