かなり良かった。
【良い】
シナリオの完成度がかなり高かった。ただ「怪獣が出たから秘密組織的なサムシングが倒します！」じゃなくて、登場人物とか群衆の行動の一つ一つに必然性があって、それらがかなり緻密に組まれてた。時代背景そのものは陰鬱としてるんだけど、それとは裏腹にテーマやストーリーは希望に満ち溢れている。
【残念】
フラグの撒き方が丁寧過ぎて、中盤以降の展開が寸分違わず読めてしまった。テーマ的に仕方ないのだけど、一度予測が立ってしまうと予定調和感がどうしても否めない。あとちょっとクサい。
総合してシンゴジとほぼ変わらず。
シンゴジに比べて観る人を選ばないエンタメ性の高さというか安定感はあると思う。自分はちょっと尖ったイタい感じが好きなのでシンゴジにやや軍配。
もう少し上質な芝居と色彩感、抑え目な台詞回しがあれば、個人的には完璧な映画だと思う。
