ゴジラ-1.0の大森さんのネタバレレビュー・内容・結末

クライマックスシーンで醒めてしまった。
いや、その前からゴジラを倒す作戦の意味がわからなかったというか、言ってることはわかるんだけど、動いてるゴジラに対して船でそんな都合良く仕掛けを巻きつけるなんて不可能でしょ、どういうこと？と思ってた。

そしたらまさかの、ゴジラが海の真ん中でぷかぷか浮かんで、長い時間その場から全く動かず、大人しく仕掛けを巻きつけられるという...
熱線放出後は動けないという設定でゴリ押ししてたけど、ご都合主義にも程がある。

そもそも水深1,500mの足がつかない海でどうやって水面上に上半身を出したまま静止しているのか。
水面下で足や尻尾で水を掻いて浮いているということか。
だとしたら熱線放出後なのにすごい頑張って動いてるよ。
あの場面はどう考えてもゴジラは海に潜る。

他にも無理のある展開がいくつもあった。
ピンチの時に距離感無視で戦艦が登場、米軍完全スルー、一機の飛行機をゴジラが都合よく追いかけてくれる、など。

それらは目を瞑ってそれなりに楽しめたが、クライマックスでゴジラが動かなさすぎるのは耐えられなかった。

映像にはリアリティがあるのに展開にリアリティがないので、戦場の緊張感や恐怖が描けない。
そのせいで人間ドラマの部分も臭いというかチープな印象。
なんであんな展開にしたんだろうか。残念。