戦後焼け野原の日本、復興の序章に、躊躇なく命を奪い街を破壊していく怪獣。
ゴジラはお馴染みの映画ではあるものの、今回は本当に、期待を大きく上回った。
映画を見終わって言葉が上手く出てこなかった。それは、体ごとその作品に没入した、ということなんだと思う。
「神」を随所に象徴したのは、魂に触れる作品だったからなのだろう。戦う相手はゴジラという怒りの化身だ。消えることなどない、寧ろ増幅する、怒り。希望や、悲しみでさえ敵わない、沸々と湧く圧倒のエネルギー。
劇場を後にしても暫くあの音楽が響いた。私にもきっとある、どこか奥底に潜むもの、そこに心が接続する感覚。
生きろ、という。それでも、生きろ。
映画が放つメッセージが力強く、劇場であの迫力を感じられてよかったです。また観に行きたい。