梅スタ

ゴジラ-1.0の梅スタのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.8
戦後を生きる人間の胸が締め付けられるような息苦しさと、圧倒的な絶望を与えるゴジラによって心身ともに緊張が解ける隙がない良質な120分。ツッコミどころはたくさんあったけど、そこは無視。

背びれが順番に青く光って放射熱戦を吐く一連のルーティーンがたまらなくかっこよかった。ただ、こういったゴジラのイケてるシーンは作品の中で多くの時間を占めてる訳ではないので、怪獣バトルを見たい子供たちにはあまり面白くない映画かも。(少なくとも自分が幼かった頃のゴジラでは怪獣とかメカのバトルを楽しんでた。)

ミリタリーマニアにはたまらないシーンが満載。冒頭の零戦、主砲が火を噴くもボッコボコにされる重巡洋艦「高雄」、武装解除された駆逐艦「雪風」、幻の局地戦闘機「震電」。特に震電がお披露目されるシーンは『バトルシップ』の戦艦ミズーリを思わせる激アツ展開。

役のせいか佐々木蔵之介の演技がわざとらしく見えて浮いてた。アキコ役の子役がめちゃくちゃかわいかった。大戸島の亡霊に悩まされる神木隆之介の迫真の演技たまらんかった。
梅スタ

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