怪獣「ゴジラ」とあのテーマソングが流れているだけで、ゴジラは成立するものだと思っている。
冒頭のゴジラの登場は、長い長いゴジラのファンたちを歓喜させただろう。
小さい頃に父がよく歌っていたゴジラのテーマソングは、わたしの中にあるはずのないゴジラの記憶を呼び起こすようで、何とも言えない懐かしさと本能的な恐ろしさを感じさせた。
個人的に言ってしまえば、没入するのを楽しみにしていた映画だったし、没入してナンボの映画だと思うが、イマイチゴジラの世界に入り込めなかったのが残念。社会のことを知り過ぎてしまったのか、はたまたゴジラより恐ろしいものを知ってしまったか。
不完全燃焼で終わってしまったのか、なんとも残念な気持ちで劇場を後にした。