masatan

ゴジラ-1.0のmasatanのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0
【第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞!!!!!!!!】すごすぎるーーー!!


脚本キャストは日本アカデミー賞、VFXと劇伴は米国アカデミー賞というこのアンバランスさを天秤にかけても、VFXの迫力とリアルさ、音楽の壮大さが優って映画館で見るべき映画と言える。

案の定、ストーリーは期待通り。一方、ゴジラは想像以上に怖くて手汗が出て、シアター内は少し肌寒かったのに暑くて上着を脱ぐほど自分の体温の高まりを感じた。ゴジラは陸上ではのしのし歩いて、核兵器のようなビームで復興直後の銀座一帯を再び焼け野原にしたり、旧海軍の大きな船の下を機敏に泳いで襲いかかる。我々がシンゴジラで散々教え込まれたゴジラの弱点、内側からの攻撃で攻めるも回復力が高すぎる。回復シーンが生々しく圧倒的な生命力と強さを前に敷島たちも鑑賞者も絶望感に苛まれる。これがスピルバーグも認めたVFX。きっと賞取れるよ!取ってほしい。

米国でも数週間上映され大ヒットしたらしく特に主人公で元特攻隊の敷島が苦しむPTSD描写も評価されたという。
「僕の戦争は終わっていない」という言葉は、戦後80年を迎えようとする現代でも生存する戦争経験者の本心だと思う。たった一つしかない地球で世界中に影響を与える2つの大きな戦争(侵攻)がおこっている現代において、戦争に加担させられた人の苦しみを伝えることは多くの人が共感できるはず。
masatan

masatan