Yuta

ゴジラ-1.0のYutaのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

対ゴジラ戦はハッピーエンドに見えるが、生きる意志を示したからハッピーエンドになったのでなくて、死んでも構わないと言う意志と少しの赦し(多くの言葉を要さない行動による赦し)が可能にしたものである。敷島は途中で死んでいたかもしれない。それでもハッピーエンドになったのは、死んで償えるものなら償ってみせるという気概があったからである。
のりこはのりこは、行動としては自立しようとしているが、徹底的に「家で待つ」女性像に他ならないし、だからこそ敷島の死をもって死を償うべきかというまよいが見せられる

その死生観は決して物語上だけのものではなく、生きることを考えることを最優先すべきとする現状に対して、個々人の人生はもっとのっぴきならないものであるとするのは深く共感できるもので、行動によって自分自身で少しずつ納得していくことで解決するという姿勢は美しく感じた
Yuta

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