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ソフト/クワイエットのmitoのレビュー・感想・評価

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)
3.3
2023年54本目。
白人至上主義の女性達が集うサークル、参加者は移民や有色人種が利益を貪る現代社会に不満を持っていた。
話が盛り上がり、二次会へ向かおうとした途中に寄ったコンビニで事件は起きる…。

ブラムハウス印ながら、移民や差別といった現代社会の問題や集団心理の危険性等非常に社会的な問題を取り扱った作品。

全編ワンカットで繰り広げられる、アジア系移民の友人に対する、稚拙な報復行為。同行者が諭す通り「冗談じゃ済まない犯罪行為」であるのに、場の空気や仲間の煽りで軽々しく行為に及んでしまう。

有色人種や移民はLGBTを主張する世の中で特権を持つと語る彼女達だが、会話のロジックや社会的な地位が明らかに有色人種の友人に劣っているように見え、観ている側に彼女らの主張が「ただのイチャモン」であることを強く感じさせる。

ワンカットによく見られる、移動時間の違和感が全く無く、演出面も上手く機能していると感じた。
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