ABBAッキオ

ソフト/クワイエットのABBAッキオのレビュー・感想・評価

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)
3.5
 2022年アメリカ。以前から評判は知っていたが、UNEXTで無料公開になったので今回視聴。田舎町の幼稚園教師エミリーが主人公。妊活中だがうまく行かず落ち込んでいる。そして彼女は実は白人至上主義者で、似たような女性を集めて教会でパーティを開く。ここでのそれぞれの思いの丈を話す会話内容が自然。彼女たちは秘密結社を作り、Soft & Quietに社会に自分たちの価値観を浸透していこう、と盛り上がる。
 トラブルを嫌がる牧師に追い出されて酒を買って自宅で二次会、のつもりが店でアジア人姉妹に遭遇、身なりも収入も良さげな彼女たちに怒った女達は、嫌がるエミリーの夫を連れてその家に押し込んでいたずらしようと思い立つ。しかしそこに姉妹が戻ってきて事態は最悪の方向に展開、Soft & Quietの真逆になる。
 正直、胸くそ映画だし、それが本作の意図だろう。その意味ではよくできている。本来見るべき白人至上主義者の人が見るかは疑わしいが、日本人にとって普段身近に感じない今のアメリカ社会の闇を感じることはできる。
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