ヴレア

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こないだテレビでやっていた「ハロウィンの花嫁」が思いのほか面白かったので観に行ったが、本作もなかなかに面白かった。
映画館でコナンを観たのは「緋色の弾丸」以来2作目。なのでそこまでの熱量は無い。
全体的にシリアスかつ常に緊張感が持続するのでダレる事無く楽しめた。

あるシステムのおかげで黒の組織にコナンと灰原の正体がバレそうになるというのが本作の肝だった。
パシフィックブイという施設も重要であり、それを狙ってやって来た黒の組織と、偶然居合わせたコナンが絡むという自然な流れなのも良かった。

もう決定的に何かが変わってしまいそうな波乱を感じさせつつ、なんとかうまい具合にまた元の日常へ戻って行く展開はスリリングでとても良かったと思う。
また、強引に展開ありきで進んで行くのではなく、敵も味方もどっちつかずも、それぞれの思惑に沿って行動した結果として物語が進行していたのでとても説得力に溢れていて引き込まれた。

ただ、黒の組織が意外とチョロかったのがいまいちかな。
①ピンガと蘭が互角。
②潜水艦からの脱出方法を丁寧に教えてくれるウォッカの真面目さ。
➂老若システムがクソシステムという事を一瞬で信じてしまうジンの単純さ。
等々、スパイにいいようにやられまくってる印象だった。

また結局、物語(黒の組織絡みの)が進んでいるように見えてあまり変わっていないような気も。まだまだ終わらせるつもりはないぜという強い意思を感じとりました。

エンドロールが流れてもまだ話が続いたり、次回登場のキャラクターを示唆したりというのはシリーズのお約束なんでしょうか。なんかMCUみたいだなと思っちゃった。
ヴレア

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