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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のyumikokatsuのレビュー・感想・評価

4.5
これは今まで見たコナンの映画で一番面白い!
(私の中で2番目はベイカー街の亡霊)
映画評で大人向けのコナンとあったけれど、まさしくそう。
シャーロックホームズ✕007✕ミッションインポッシブルみたいな世界観。
見ごたえがありました。脚本も良かった。

そして全体的に画も相当、力を入れて描いてありました。
スクリーンで見る価値がありました!
毎回冒頭に入るイントロダクションが今回はかっこいい仕上がりになっていましたね。
八丈島で泊まるホテルも素敵で、レストランのシーンはコナンじゃないみたいな大人の空間でした。実在するなら行ってみたい!
(毎回、映画は鈴木財閥のプロモーション目的だったりして笑)
コンピュータ画面の画も相当緻密に作られてました。まるでスパイものの映画みたい。
総員退避!の場面はまるでエヴァでした笑
海も、CGも使ってるのかな。でも、人物も綺麗に描かれていたので違和感なくマッチしてました。(鬼滅の刃の無限列車で、CGと平面の画の融合に感動したけれど、それに迫るクオリティだったと思います。)
海の飛沫が皆にかかるシーンとかも、きれいだったなぁ。
コナン君と哀ちゃんが海からゆっくり上がっていくシーンも、花火で海がきらきらとプリズムのように光ってきれいでした!そして切ない!
コナン君✕蘭ちゃんのように分かりやすい恋愛じゃないところが、大人の恋愛映画みたいでもありました。

そして、いつも映画ではクライマックスの決め所で、超絶うまい画が出てくるんですが、
今回はその超絶うまい絵が、何度も出てきました!
個人的に今回は、阿笠博士がとんでもなくかっこよかったです!
「ぶつけてでも止めてやるわい!」って、相手は黒の組織なのに〜。
哀ちゃんへの愛情に、うるっと来ました。
あと、ヴェルモットも超絶美人に描かれてました〜。美しすぎて怖い。

最後のエンドロールで沢村さんの名前を見つけてびっくり。全然気づきませんでした。そのくらい自然でした。
神谷さんにも気づかなかった。
そういえば、いつもコナンの映画で気になる棒読みの一般市民の子供たちが出てこなかったので良かったです笑
そして、あとから調べて知ったんですが、村瀬歩さん…すごすぎる!

曲も良かったですね。
紺青の拳、緋色の弾丸に並ぶ主題歌の秀逸さ。

今回はあまり出てきませんでしたが、園子ちゃんは本当にいい子ですね。

ちょっと意味深な場面(「最近姿を見せないあのお方」発言とか、ヴェルモットとあのお方のメールでのやり取りとか、最後のヴェルモットのせりふとか、イチョウのブローチとか…博士の恋よ実ってくれ!)もあり、本編の伏線になっているのかな?
あと、コナンの正体に気づいた工作員を次々と始末していくジン…。新一が生きている=ジンが始末しそこねた、ということなので、実はコナンの正体を知っていて隠蔽しようとしてるとか?笑

シリアスな今作のあとの、来年の予告。明るい平次の声にほっとしました笑
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