K

水は海に向かって流れるのKのレビュー・感想・評価

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
2.5
原作の長さをなんとか映画の2時間の尺でうまくまとめた作品だとは思う。
原作では榊さんの謎めいたところをもう少し引っ張っている印象があるが、映画は割と早くに観客も直達もわかってしまい、淀みや引きが弱くなっているのがやや気になったが広瀬すずの演技でなんとか持っている。

直達は映画だと素直で無邪気な青年だが、原作の印象は榊さん同様、大人にならざるを得なかった部分があり、2人の出会いで時を動かし、赦し、恋慕、相手が自分を想ってくれるからこそ、自分を大事にするという若い2人だが、愛の射程を感じるところまで関係性が発展している良さがあったが、直達くん役の誰かは分からないが、広瀬すずほど演技の深みがなく、ややバランスが崩れそうなところをうまくまとめている感はあった。
後半の30分はよかった。広瀬すずの演技を見るだけでも価値がある。
K

K