ひでG

水は海に向かって流れるのひでGのレビュー・感想・評価

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
3.1
Filmarksでの投稿を始めた頃、知人に「相変わらず辛口ですね。」と言われたことがある。
振り返ってみると、レビューでかなり辛辣に書いている映画には、一定の傾向があるようだ。
それらの多くは、日本映画のメジャー系(テレビ局制作が多い)で、感動もの、喜劇もの、テレビドラマ特別編もの、コミック原作ものが主みたいだ。

コミック原作だから、、テレビ局ものだから、、という先入観は無くそうとしているつもり。
僕が「ダメだった💦」と思う映画の共通点は、ズバリ「真面目さ」なんじゃないかと思う。
「このくらいで観客は泣いてくれるだろう。笑ってくれるだろう。」と、たかを括っている姿勢が見えちゃうものに対して、厳しいコメント書いちゃう😅

前書きが長くなったけど、この作品からは、観客を軽く見るような嫌な感じは受けなかった、、けど、、、

つまらない💦んん、、どうしてだろう、
ほとんど心を動かされる場面がなかったなあ

直達と広瀬すず演じれ榊の関係は、ネタバレなのかな、、、
あの関係性はあるようでないので新鮮になる可能性あった。

それに、不機嫌でも、広瀬すずは魅力的ではあるし、それを見ているだけでもまあ満足感はあるけれど、登場人物の肉付けというか、
「ああ、こんな人いるな、いるかもな。」て思えてこない。あくまで、役者が演じている劇中の人。
その好例が高良健吾演じる漫画家。いかにも衣装と分かる帽子やどてら、話し方もオーバーで、「高良健吾ってこんなだった?」て思っちゃった。

周りの人たちもことごとくリアリティがないな。
第一(これは僕の先入観かもしれないけど)シェアハウスにあんなに個性的な人集まる?
それに、直達の両親が何故におじさんに預ける?下調べもせずに?

多分、原作コミックには、それなりの説明があるんだろうけど、この話がかなり現実的な事由による子どもの葛藤を描いているもんだから、前提である「どこに住んでいる」問題って、僕は凄く気になっちゃう。

終盤、2人が思いの丈をぶつけに行った場面も不自然。あの後、普通だったら、あの土地から少しでも離れたいと思わないかな、、

真面目さは分かるし、主役の榊さんがずっと怒って不機嫌なのは良かった。ベタな泣きとか、回想シーン入れないで、今のすずちゃんだけで押し通したのも良かった。
でも、シェアハウスである意味は無いし、人物をもっと整理した方が絞れたのかな、

最後に絞り出して、、、良かった点。
クライマックスの海のシーンは結構良かった。
直達を好きになる女の子、「最高の教師」に出てるよね、あの子も良かったです。
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