このレビューはネタバレを含みます
是枝監督、坂元さん脚本、そして音楽が坂本さんという最高の組み合わせで見る前からいい映画っていうのは分かっていたけど...すごかった...
最初の印象最悪だった先生も、子ども想いだなと思っていたお母さんも、最後には印象が変わる。
「先生、何もしてないよな」の意味とかも色々分かった後だと変わって聞こえる。何もしてないけど、何もしてないことが罪だった。
お母さんの、普通の家庭を持って...っていうのも子どもの幸せを考えて声かけてるんだな〜って思ってたし湊を傷つけてやろうとかそういう気持ちはもちろんなかっただろうけど、結果的に湊を傷つけてた。
校長先生は何があったんだろう。
「みんなが手に入れられるものじゃないと幸せって言わない」が印象に残った。けどスーパーで子ども転ばせてんだよなあ...
結局だれしも優しいところも残酷なところもいいなと思うところも最低!って思うところも強いところも弱いところもあるっていうのは坂元さんの描く人物の特徴だよな〜ってなる。そこがフィクションなのにリアリティがある物語に繋がってる
基本的に登場人物全員ずっと苦しんでるので、見ているのもしんどかったけど、依里と湊が秘密基地で遊んでるシーンは優しい世界で好きだった。
怪物だれだのゲームしてるときの、ナマケモノは攻撃されたとき何も感じなくなる、それが最強の技って言ってるの被虐待児特有のあれでしんどかったけど。
依里と湊が最後一緒になれたのは、あれは天国ってことなんだろうか、、、行き止まりだねって言ってた柵がなくなってたからこの世ではないのかなって思ったけど
ずっとふたりで笑っててくれ...
全編通して依里の父親だけは許さん。