怪物のワタマサのネタバレレビュー・内容・結末

麦野母、堀先生、麦野少年、3人それぞれの視点で物語を観て行く中で最初、最悪に見えた堀先生の見え方が180度変わっていったり、映画として面白い作りだなと思った。ただ、あんなに優しい堀先生がクレーム入れに来た親との面談中に飴舐めるわけないやろとか、全部観終わるとところどころ違和感を感じる演出もあった。

堀先生が麦野少年の家の前で「お前は間違っていない」と言うシーン、堀先生視点の物語の部分で観ると何に対して間違っていないと言っているのか分からなかったが最後まで見ると腑に落ちた。
問題の核心にあるものを知った時、堀先生は全力で肯定しようとしてたのかなと思うと胸が熱くなった。

対して、麦野母は序盤で息子の将来について息子が当然のように結婚し、子供を持つ未来を想定していた。その母が真実を知った上で息子に対してどう向き合うのかという部分を観たかった。