このレビューはネタバレを含みます
「悪人」や「楽園」に似た映画でした。
音楽がとにかく心地良かった。
私[学校現場の心理士(現役)]の観点から見ると、子どもの発言(教員からの暴力や暴言)は、きちんと事実確認をとるので(あの場合だと、周辺児童からの状況の聞き取りや、湊と専門職の面談、教育委員会の状況の視察等)、仮にあのアンケートが効力を発揮したとしても、保利先生があんなに簡単に教職を下されることは、先ずないと思いますが‥管理職次第では、精神的に追い詰められていくことはあるかなと感じながら鑑賞しました。
2回見ないと、点が線になりにくい部分が多々ありますが、個人的には、それぞれの登場人物の感情と行動に、刹那的なチグハグしたものを感じました。
・保利先生の校長室での態度と、朝登校する時や湊達を探しに行く時の態度の差
・依里が仮にビルに放火をしたとして、父親に対する悔恨の描写の少なさ
・校長先生と湊の音楽室での情緒的な絡みと、湊の嘘がそのまま通ってしまう現実
この手の邦画が好きなもので、ワガママな考察になりました笑