このレビューはネタバレを含みます
初めて映画を見たあとに放心状態になったさ子供の同性愛を描くテーマは、邦画の新境地だった。
映画のクオリティは完璧すぎる。もう釘付けだった。
2時間を超えるほどの尺だと思えないほど、テンポ感が早い。そこまで必要のないカットはひたすらカットしていったのがとてもわかる。
〇ラストシーンの少年2人
最後の2人のカットはよく見ると違和感だ。
・自転車に乗っている場面から急にカッパを着たミナトのシーン
・風呂場のぐだっとしたヨリから、トンネルを元気に走るヨリ
・泥だらけ雨のシーンで、急に晴れやかな天候になる
など、。
個人的な考察だが、最後のカットは全てミナトの自転車をこいで行く中の頭の中で想像していたものなのではないかと思っている。
〇とにかく脚本がすごい
このテーマは今の日本では間違いなく坂元裕二にしか書けない。予告を見てホラーテイストだと思っていたが、まさか少年同士の恋愛を描くとは。ヨリのセリフは、全部女の子のセリフだった。
〇世界の是枝監督
大人に巻き込まれる子供を描くのが得意な是枝監督だが、新境地だった。いままでのが練習台だったかのよう。
キラキラした感じ映像の感じは岩井俊二っぽさがあった。超大好きな演出。
坂本龍一も子役も最高だった。
一人で見てよかった。
この余韻を上映後は1人で楽しみたい。
