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怪物のpochioのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

以下日刊スポーツさんより
坂元さんの言葉
 「以前、車を運転して赤信号で待っていたら、トラックが止まっていて、信号が青になっても、しばらく動かない。プップーと、クラクションを鳴らしたところ、それでも動かない。ようやく動いたら横断歩道に車いすの方がいて。トラックの後ろにいた私は、それが見えなかった。クラクションを鳴らしてしまったことを後悔していまして」
 ひとしきり語った後、坂元氏は「生活していて、見えないことがある。自分が被害者だと思うことは敏感だが、加害者だと気付くのは難しい。どうしたら出来るか…この10年考えてきた、1つの描き方として、この描き方を選んだ」と「怪物」の脚本に込めた思いを、具体的に語った。

そうか。。その話を聞けてなんだか腑に落ちたというか。すごいと思った。その感覚を物語にするとこうなるのか。
飴をなめる、足をひっかける、消しゴム拾う姿で止まってしまう、最後の結末
色んな考察や見方がある。正解は分からないけど私は自分の良いように考えてみようと思う。
まさに見始めた時完全に母親目線で教師や学校は何をしているんだろう?と思ってしまった。後ほど教師視点となった時あれ?と。。
そして最後子どもたちの視点。
表面からはわからなくて起きた出来事だけが評価される。報道される。でも起きた出来事には理由があってそれは本人にしか分からないことかもしれない。

母は子どもの言うことを信じたいと思うだろうし不安なことも確かに重なっていて息子に何かあるんじゃないか?そう思うだろうな。
みんな目の前や大切な人のことを信じたいだろうけどそれだけじゃ実際のところは分からなくて。やはり自分で見たもの体験したこと以外は信じちゃいけないな。なんて思った。
分かりやすい怪物だけじゃなくて
固定概念を持ってしまったり、無意識に発した言葉が誰かにとっての怪物にもなり得るのだと そう思った。
坂本龍一さんのピアノがすごくすごく響いた。命を吹き込まれた魂の音楽 そんな感じがした。
諏訪湖や光を浴びながらの公園のシーン、緑の中走り出すシーン眩しくて彼らにとっての救いの瞬間があって良かった。
また追記何度もします。
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