このレビューはネタバレを含みます
かなり面白かった、映画作品として面白いってこういうことか、と。
前半は丁寧かつリアルな登場人物の描写に、面白さを感じつつも胸糞悪くて、2度と観ないと思ってた…けど、そこから別の視点になってかわるがわる出てくる事実。
正確には事実は一つなんだけど、見え方が本当に色々あって、怪物っていうのは偏見から生まれるんだなあと
先生が怪物に見えていた、校長が怪物に見えていた私と、彼らが怪物にみえていたお父さん
一つの事実からこんなことなんじゃないかって推測して、自分とは違うものと気味悪がってしまう 怪物ってそういうことなのかなあと カフカの変身をちょっと思い出したりした
終わり方もどこかプツリとしていて途切れたようで不穏な気もするし、でもなにも変わらないけど少し晴れやかで軽やかな様子が期待を膨らませてくれるような
結構好きな終わり方だった
あと、展開が本当に面白かった
このシーンこう見えるんだ、とか
この発言はこう伝わってたんだ、この音はここにあったんだ、とか…飽きない2時間
