このレビューはネタバレを含みます
坂本裕二×是枝裕和×坂本龍一×川村元気
文字通り各分野の"怪物"が集結して生み出された作品
なにが正しくて、
なにが間違っているのか、
物事にはいろんな側面があり、
本質だと信じてみてもそれが正しいかどうかは誰にもわからない。
さらに人間は簡単に嘘をつく。これも厄介。
情報に溢れたこの世界で、
正しいと思える情報を見極める難しさを感じた前半だった。
坂本裕二といえば物事を
ある種言葉遊びのような言い回しで表現するのが本当に上手で僕も好きなのですが、
ストーリーの構成上、
前半をシリアスに描く必要があったのか、
所謂坂本裕二感がやや物足りなく感じた。
ただ、ミナトとイリが車両の上で話すシーンあたりから終盤にかけて拍車をかけたように
坂本裕二らしいセリフ回しで素敵な言葉が散りばめられていた。
宇宙が破裂したら、
牛丼は牛に戻って、うんちはおしりに戻る
誰にも手に入るのが幸せ
生まれ変わったとかはないと思う
言葉だけ書くと取り止めもないがきっと見た人はわかってくれるはず。。
怪物探しをついついしてしまったけど、
伝えたいことは、
大事なことを見過ごしていることに気づいて欲しかったのかなと捉えました。
個人的に一番怖かったのは、
田中裕子演じる校長先生で、
彼女がホルンに吹き込んだウソが何なのか気になります。
あと、ゆってぃの登場シーン。