是枝監督は忖度に塗れて終わりつつある日本映画の数少ない希望だと改めて感じた。
複雑になりすぎた現代。融通の効かない教育現場。LGBTQ。いじめ。親の問題。マスコミ…。
全て盛り込んで綺麗にまとめた映画。
前半と後半でかなりテーマが変わっていって「そっちにいくんか」とは思ったが敢えて言いたい事を限定しない事で問題提起になっているのかなと思う。
視点を変えると善と悪は180度変わる。
現実でもよくある事で人を善と悪で分ける事はできない。両方持っているのが人間。
あのラストはずるいw
感動ポルノのクソ日本映画ならあの後母親と会って感動シーン突入してたやろうな。。
あそこで終わってくれたのはとても良かった。
でもあの後も彼らの日常は続いていくしおそらく辛い日々が待っている。
だからこそあのラストシーンは儚く美しい。
