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怪物のわのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

怪物誰なのか最後に分かるわけでもなく
それぞれの価値観で怪物を探して攻撃して排除する構図を複雑に繋げてかいてある。
怪物だーれだのキャッチコピーのおかげで誰だって思いながら観るだろうから、その視点もまさにだと思う。2回目観て思うことが増えた。1回じゃ分かりきれない気もする

母役の安藤さくらも子供を守るために必死でいろいろしてるし、仏壇の生まれ変わったらなにに〜の突拍子もない話の時もは?と言わずに同じ目線で話してくれるし、部屋を荒らした時も突発的に自分の考えをぶつけて怒ったりしないし
たぶん理解のない親じゃないけど、端々に自分の価値観を疑うことなく貫いて生きてるのが見える。

脚本がすごくうまい。会話、単語ひとつひとつにその人の性格とかが滲んでる。いじめの話校長室でしてる時も校長がお問い合わせ、意見って言葉使ってたりとか。
怪物だーれだのゲームのシーン、ほしかわくんの言うすごい技は蹴るわけでも毒を出すでもなく、敵に襲われた時何も感じないよう諦めることができるだったのがつらい。そのあと笑うのも悲しい。土を被せる、雨・水、とか関連性を持たせるシーンも多い気がしてジーンとした。

みなととほしかわくんの言動辛いなって思うところ多かったけど瑛太が雨の中叫ぶシーンがあって少しほっとした。クラスの男の子のやるテレビに影響されたドッキリは完全いじめで、みなととほしかわくんのドッキリは優しくて悲しくなった。2人とも繊細で優しい。安藤さくらは悪い人じゃないけど繊細さはあまりなくて強く生きてけるタイプだと思う。
校長はそういう世の中で生きる術を教えてくれる役割もあったのかもしれない。

ラストシーン、「出発の音だ」で坂本龍一の音楽流れ始めるの本当につらくなる。
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