怪物のzaのネタバレレビュー・内容・結末

見終わった後に思わず、う～ん…と唸ってしまった。

どうしても要素が一つか二つ多いような気がしてならない。その結果、ひとつひとつを表面的にしか描けておらずリアリティに欠けてしまっている印象。
ミステリーとしての引き・面白さはあるので、もっとシンプルにエンタメ作品としてやってもらった方がまだ受け止めやすい。のに、わざわざ単親世帯を集めてさらにLGBTQ・etcまで加えて、でそれを坂本龍一の音楽で"美しくドラマチック"に仕上げるという。やりすぎ感。

是枝監督の魅力はリアルな人間の感情を描けるところにあると思っているので、今回はあまりそれが感じられなかったのが残念なところ。ちなみに演技でいったら角田晃広が一番やり過ぎではないリアルな演技をしていて、この人やっぱ上手いなぁと感心した。