このレビューはネタバレを含みます
本当にありがとうでした。
気が向いたら詳しく書こっと。
校長先生まわりが特に好きでした。
校長先生夫妻の会話。あのシーンが一番いろんな想像が膨らむ、本当に豊かなシーンだった。
前半のホラー演出含めた異常なまでのうまさ。
後半のたくさんあったふたりのシーンは、まだ脚本読んでないからわかんないけど、もう少し言葉数多かったのではなかろうか。やや強引さはあった。台風にすべて頼り切る是枝監督の手癖感笑。まあ全然いいんだけど。
加害の無意識さ、無垢さ
ってね、やろうとすることは誰でもできるし思いつくんだけど、ここまで上手に立ち上がらないんだよね。
これは構成的なおもしろさのために題材を利用していないです。
無意識な発言に人は傷つきそのことに本当に気づきにくいこと、よかれと思って起こしたアクションが誰かにとったら悪意ある行動になってしまっていること、身を守るためにウソをつき時には人を貶めてしまうこと、そういうことを立ち上げるために最適な構成です。これ以外に良い構成はない。そこが一番すごい。フツー題材を利用してしまう。これが伏線回収おもしろ的な、作為的な何かに見えるならそれはもう、アレです。
怪物の鳴き声。脳天ぶち抜かれた。
校長先生が急に吹奏楽部だった情報出るとか、たしかにそこは作為的だけど笑、ご愛嬌、あの音を怪物の鳴き声に使うのは思いつくし既視感あるけど、あの音に人物の動機を備わらせるのはできない。
これから頑張っても、多分一生このレベルにはなれないんだろうと悲しくもなった。
あーーがんばろ
