このレビューはネタバレを含みます
見終わった後しばらくぼーっとしたい映画だった、もう一回見たいと思った。
視点が切り替わるたびに、気付かされて感情を乱されて、なんとも言えない、切なさで終わった。
ああ、こういう世界あったな。何かを守るためについた嘘や思い込みで、取り返しのつかない事になったりするな、とあくまで身近に起こりうる出来事だったからスッと入ってきた。伏線も自然で、でもすべてに細かく丁寧なメッセージが込められていて心地よかった。
楽器の音が響く3回のシーン、同じ音なのにそれぞれ違う気持ちにさせられてすごい。
校長先生の、「誰かにしかなれないものなんてしょうもない。誰でもなれるものが幸せなのよ。」がすごく刺さった。
彼らが生まれ変わったんじゃなくて、世界が生まれ変わって、彼らは生まれ変わらずともいられる世界になっていて欲しい。
土砂に埋もれた電車の内側から見える、雨粒が当たって星が瞬くみたいな映像綺麗で切なかったな。
マイノリティの話と情報が入ってきてしまっていたので、それを知らずに初見は見たかったな。