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怪物のmのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

怪物だーれだ?
「みんな」

誰の中にも怪物はいて
いや、
誰もが怪物であって
誰かを傷つけている

そして
誰にとっても得体の知れない敵(他者)、怪物がいる


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トロンボーンとホルンは
彼ら怪物の強い叫び声


安易に投げかけるべきじゃないという人もいるけれど
避けて通れない現実なんだって
こうやって小さい頃から
怪物にやられている人がいる
それを作品で伝えてくれてありがとう
って私は思う

これって現実だってなんで思ってくれないのっていうもどかしさや悔しさがあるけど
それだって受け取り方で否定できない

勝手にわかったつもりになって
ああ何でわかんないかなって人にモヤモヤしてる自分酷いけど
やっぱり直に伝えても全然伝えられないのだから
こうやって芸術にしてみんなに伝えるのが有効的なんだろうって
信じるしかないよね

悔しいけど改めて芸術って偉大
芸術って必要

この映画は中世の宗教画のような役割があってほしい


この映画音楽の偉大さまで教えてくれた
坂本龍一のAqua
脳内再生するだけで涙が出る
それを一人の人間が作ったと思うと余計に泣けてくる


「出発の合図」は苦しい
本当に苦しい
わからないけど

おそらくここまで閉じこもった空間でしか、隔離された空間でしか彼らは出発できないということが苦しいし
無邪気な子どもっぽい言い方で言うから余計虚しくなる

先生が母親視点と自分視点で違いすぎることに少し違和感はあったけど、そこは大きく強調して「怪物」をわかりやすくしたかったのかなって、それも良さかなって思う


校長については理解しきれなかったから
またじっくり観たい部分だけど、
彼女ははっきり母親と担任の先生にとっての怪物だった
目に光を入れてなかった
ただ守るもののために怪物になった(?)
みなとと話したとき光の粒が入っていた


「怪物だーれだ」っていう言葉はずっと
鑑賞中怪物を悪者を探させるためだきっと

違うんだみんな怪物なんだ
あなたも

って
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