💬監督・是枝裕和×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一。完璧な構成によって、作中の視点が変わるごとにこちらの感情や思いも変化させられていく。安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子といった演技派の豪華キャストとそれに引けを取らない黒川想矢と柊木陽太という少年2人の演技は見事。誰もが心に怪物を飼っている、というよりは、誰もが誰かにとっての怪物になりうるというような話だった。坂元裕二らしい会話劇も楽しく、職員室のシーンなんかの張り詰めた空気に口元がゆるんでしまった。坂本龍一による音楽も素晴らしい。少年2人が晴れた空の下を駆けるラストシーン、解釈はこちらに委ねられたが、あらゆるしがらみから解放された2人の姿に複雑な感情を抱かされた。
初鑑賞:2023年6月15日
鑑賞方法:映画館（ディノスシネマズ苫小牧）
2023年117本目。
6月10本目。
🗣なるほど。怪物の正体とラストシーンについては考えさせられました。
