ここ数年見た映画の中で一番好き。
田中裕子が凄い。一貫性のあるキャラクターの中に不意に全然違う一面がサッと出て来て毎回ドキッとさせられる。
金管楽器の音が鳴るシーンがあるが全てのシーンで音の感じ方が変わった。特に田中裕子と湊のシーンでは凄く歪で、不安になった。
これは私の一個人の思いではあるが各々の正当性こそが怪物であるのかなと思った。
最後のシーンはやっと認めれていなかった自分を認めれたんじゃないかなと思う。
生まれ変わっても自分に生まれ変わりたいって思える様になったんじゃないかと思う。
普通なんて言葉は世間一般論とか主観でしかないんだから無くなってしまっても良いのにね。
男らしいとか女らしいも一緒、全部が呪いに聞こえる。
高畑充希もめちゃくちゃリアルで良かった。
元々、是枝監督の子役の演出が好きだったけど今回も生々しく自分が体験して来た小学生生活を思い出して気持ち悪くもなった。
インタビューで湊と依里が笑ってる所を見て涙が出た。
何もまとまらない。
