怪物は人だった…。
価値観や捉え方の違いだった。
息子を愛している母親でも
息子からしたら話を聞いてくれず
自分の意見をぶつけてくる母親だったり、
カラッと前向きな捉え方をする彼女も
恋人が社会的に晒されてしまったら
我関せず逃げるように去ってしまう。
無理につながらなくてもいい、
分かり合えなくてもいい。
自己愛を持つことは大切だけど
誤認して保身を選びがちな現代に
警鐘を鳴らしているように感じた。
話し合おうとしても分かり合えない、
もはや分かり合えないと決めつけて、
話し合おうともしない。そんな世の中。
湊と依里の結末、
私は死後の世界と受け取った。
それでも、怪物たちから逃げ切れた2人は
幸せそうだった。
命を失った先に幸せはあるのかな。
でも2人が軽やかに走る姿は美しかった。
校長と依里の真意が掴めなくて
不気味な印象が拭えなかったので
もう一度見返したい。