このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい作品だった……
うまく言葉にならない、、
人間の中の多面性が観る人により、観る人の正義により、偏見により、怪物に見えてしまう。
はっきりと分かる正解は敢えて与えず、かといって置いてけぼりにしてしまう事は全くなく、観客自身をも巻き込んで清濁併せ持つ生々しい人間の存在を描いている。
登場人物其々の人間の中にある違和感みたいなものを加味しつつ、色々な視点から一つ一つの事実を見ていくことにより、この作品を通して観客が宝物に気付くような、他者に優しくなれるような、素晴らしい作品。
ずっと変わらない大切な絆はとてもキラキラと美しくて、決して明るい話ではないけれど、ラストの情景に不思議と晴れやかな気持ちで終われる。
もう一回と言わず三回位みたい、、、
<雑記>
・「怪物は誰だ?」と思い込んで怪物探しをする怪物の目
・保利先生の立場辛すぎん???
・其々の視点に立てば、想像しうる範囲の人物が多い中、(描かれてない背景があるのかもしれないが)中村獅童の役柄だけは純粋に結構悪だったな???
・「人間の脳じゃなくて豚の脳」って罵り言葉として扱うの、豚に失礼では?
・出てきた時に依里くん絶対ヤバいやつやと思って疑って見ていた私の中に自分の怪物を見た
・怪物だーれだ?ゲームの時、豚のカードを頭に当てている時なんかヒヤヒヤした
・役者さんの演技が皆んなズバ抜けている