坂元裕二の脚本の勝利か。実話がモデルになっているとのことだが、鑑賞後、調べたら実話の事件の方が胸くそ悪い。
怪物は親なのか、学校なのか、子供たちなのか、たぶん観た人によってそれぞれ感じるものがあると思った。
子供の言うことを100%鵜呑みにしてしまう親…
親からのクレーム対応に慎重になりすぎるがゆえに深みに嵌まってしまう学校…
まだ分別がつかないために平気で人を傷つけたり、嘘をつく子供たち…
三者三様の怪物を俯瞰的に見せ、タネ明かしにもっていく流れは良かった。ただ…もう少し、スッキリしたかった…。まぁ…この監督のダメなところなのでしょうがないのだが。
劇中の音楽がスゴくいいな…と、ストーリーが頭から飛ぶくらいうっとり聴き入ってしまったのだが、故・坂本龍一先生だったのか…。改めて偉大な作曲家を失ったことを痛感させられる。
2024.25