期待してたほどではなかったかな…期待しすぎてたかも。
これでクィア性をあえて隠すのはやっぱり納得いかないかな。全てを知っている今、あそこまでオープンエンディングにしといてそこ隠す？？という気持ちになる。
あと、第一部が必要なのは超わかるのだが少し冗長気味？もはや私は校長の過去が一番気になる。むしろ丁寧に描きすぎて中途半端なところが目立った気がした。
それでもなんだろう、人間という生き物（特に大人や、大人になりかけの子供たち）の複雑さを色々な角度から描けていた秀逸な映画だとは思うし、伏線を回収するところはちゃんと回収していたので、そこは良かった。人間をある一面だけでみていたら何も見えないんだと言われているようで、ありきたりなテーマではあるが、「怪物というものは、程度はありつつも少しづつそのカケラを全ての人間が持っているということ」、それを緻密に描いた作品として、群を抜いているのではないかと思った。
