このレビューはネタバレを含みます
まだ1回しか見てないのでまだ考察見たり2回目見たら気づくことが多そうだけど、そういうことかーという感じ。自分以外は怪物に見えるし自分も誰かにとっては怪物っていう意味がよく理解できたけどそれだけじゃなくてジェンダーの要素が強い内容というのがオチだったのかーってのが1番意外なところだった。
でも最初のお母さんの"平凡な家庭でいい→男の子だから女の子と結婚して幸せな家庭を築く"が連想されるところとか、ほり先生の"男なんだから〜(組体操、喧嘩の後の握手)"とかは、確かに当たり前に言っちゃうのかもしれないけどもう時代的には古いよなーと思いつつちょっと違和感もありながら見てた。
校長以外は実際には悪い人じゃない気がして(校長もいい人かもだけどあまり分からなかった)、ほり先生もお母さんも子供に騙された側かーってことで、じゃあなんであんな嘘ついたんだろーって思ったらそういうことなのねってのが最後の方でわかる。
学生時代はクラスの中が全てだから、異端児がいたらいじめられるしそれをかばってる人もいじめられる。大人になったり大学くらいまで行ったらさすがに学校や会社だけが全ての世界じゃないって気付けるのに小学校-高校とかまではなかなか難しい。よりくんがただただ真っ直ぐで、そんなよりくんに湊はだんだん惹かれていったんだと思う。怪物ゲームを秘密基地?でしている時に、なまけもののカードを持ちながらも"私はよりくんですか?"て聞きながら見つめあってる時の瞬間がすごく好き。いじめられても屈しない、でも抵抗もせずにやり過ごす。よりくんが1番大人だと思う。
正直大人の自分にとっては、この小学校の時の友情とか恋愛感情って一過性のものでずっと続くものではないってわかるし(残酷だけど)、だからこそたとえ今は辛くても、仮に相手が転向して離れ離れになってもきっと乗り越えれるよって思うけど、当事者たちはもちろんそんなこと思えるわけもなく。
でもこの二人の関係が友情であってもそれ以上であっても、人を好きになることって罪じゃないってのは確か。それが同性ってだけでこんなにも苦しく辛く誰にも相談できないものになってしまうのはほんとに悲しいことだと思う。
正直、自分にとって今回のエンディングは二人は亡くなってしまい生まれ変わって(天国?)現実ではないところでは線路の柵も越えて楽しくやっていく、というように見えた。
伏線かな?と思ったのは土。猫のこととかお父さんのこととか、土に埋められる→生まれ変わるていう表現があり、実際に二人の遊んでいた電車は土砂に巻き込まれて土まみれ(埋められて)になってしまった→生まれ変わるってことなのかな?と思った。
二人が現実に戻ったとしても幸せになれるかといったらそうではない気がして、とくにより君に関しては心配すぎる(おばあちゃんのところに行ったらよくなるかもだけど)。これが悲しくもハッピーエンドかなと思う。
今までよくあったような大人のジェンダーの話とかではなく小学生という幼い子供×子供の純粋さで大人は騙されていくというのが他の作品よりも特徴的だったと思う。
考察を見てないとわからないのが、なぜ湊の隣の女の子が猫の話を先生にしたのか。女の子が味方だったのか嫌なやつだったのかまだ1回見ただけではわからない(今のところ、絵の具の雑巾を湊に渡したりとか、嫌な子にしか見えないけど、二人が仲良くしてるのに気づいてたのは事実っぽい)