個人的にはとても面白かったので思ったよりもfilmarksでの評価が低いのが残念。
今の彼氏がわりとサポートタイプで私の方がバリキャリな感じなので彼と自分とを重ねてしまう部分もありかなり共感したし、女性ならではの苦しさとかキャリアと出産の板挟み状態の辛さとかが、それを支える夫目線で書いてあったのはかなり面白かった。
どういう波瀾万丈かなーと思ってたけど、あっさり阿部さんが捕まってむしろファンになるとことかも面白かったし、最後の日和くんのスピーチ?の場面でめちゃくちゃ涙出てきた。
確かに、女性だからって総理だからってその人だけ世間一般の人が考える、変えたいっていう希望から外されるのはおかしいし、出産したって前のところに戻れないわけじゃない。そういう観点でも終わり方に希望があってそこもよかった(現実的なラインであれば、大臣として福祉とか女性の社会進出とか、総理の右腕として活躍していくという道があると思う。実際総理を支える裏側の人も大事なわけだし)
日和くんのお母さんが言っていた、"世間の人が他人の結婚や出産にガヤガヤ言ってくる社会がどうかしてる"て言葉にハッとさせられた。確かに総理って日本を担う大事な職だけど一人の人間であるわけで。その人のプライベートにとやかく言う必要ってほんとにあるのか、差し支えない範囲でいいんじゃないかって思う。
確かに海外ではLGBTQや結婚出産育休含めてもっと多様な総理や首相などもいるわけで。そのあたり、単に女性の総理という観点だけではないもっとその後もとらえた議論が日本ではまだまだ必要な気がする。
果たしてこの映画から何年後に日本では実際に初の女性の首相が誕生するのだろうか。