このレビューはネタバレを含みます
1回目見終わって、考察読んで、2周目した。何だこの前半のミスリード。全部見終わったあと（わたしはよく分からないところが多々あったから考察必須だったが）2周目すると、その前半のミスリードも、そういうことだったのか…だからこう言ってたのか…ってなってなんかゾクゾクした。全然思ってたストーリーじゃなかった。そんな簡単なお話ではなかった。みんなそれぞれ、心に怪物がいるね。そして人それぞれ、誰を怪物にするのか、全然違うよね。3つの視点でこんなにも違うお話になるのか…わたしは子どもがいるから、自分の子を守ろうとするミナト母には感情移入してしまったし、前半はまじでこの先生と学校何なの？バカなの？って思いながら見てしまったよ。あとヨリくんに対する虐待はきつい。ああいう描写はほんとしんどいな。ヨリ父まじでお前…！！ってずっと思ってた。あとヨリくんいじめるクラスの男子たちもクソヤロウ！！ってずっと思ってた。2周目して気付いたけど、ヨリくんが首元隠れる服着てるのは、虐待で出来たアザとか怪我を隠すためだよね？最初の方、アザ見えるときあったもんな… ヨリくんのあの純真無垢で天真爛漫に見せてるけどどこか達観してる大人のような視点…何だろう、そうならざるを得なかったのかなとか思うと泣けてきちゃう。あと、ミナトの隣の席の木田さんはわたしの想像だけどミナトとヨリくん2人の微妙な関係性見抜いてた（一緒にいるの見かけたりして知ってた）のかなあと思った。だからタンバリンをヨリくんに運ばせたんだよね？だって木田さん、BL読んでるもんね？深読みしすぎか？それから、ホリ先生は多分彼女に依存してたよね？依存というか…何だろう、でもこだわりが強い感じはした。だから彼女が言ってたようなことをミナト母に言ったり（シングルマザー云々）飴も、ただただ落ち着くために舐めたのかなあとか（彼女から貰った飴よね？）
というか2周目はいろいろ分かったうえで見てるから、なんてことないシーンで泣けてきちゃったよ。あと坂本龍一さんの曲が最高すぎて…優しいなあ。沁みる。
わたしはね、あのラストは、2人だけの世界にいったハッピーエンドだと思ったよ。
