フグ56号

怪物のフグ56号のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

評価高過ぎだと思います。ラストの演出と坂本龍一の音楽でなんとなく良い映画だった感じになってしまうが、振り返れば脚本は現実味に欠け、タイトルと途中描かれてるものとラストも一致してない。個人の行動が他人からは意図した違うものと全く違うように見えることがある、と描こうとするあまり、第三者視点で俯瞰して見ても章ごとで同じ人物には見えません。その場面でこの人物がその行動取らんやろ〜みたいのが多数。生徒の親が普通に話しに来てるのに、あんな態度を集団で取る教師たちはいないだろう。東京03のコントか?瑛太演じる先生も親の前では二重人格レベル。子供たちが急に先生を貶める嘘をつき始める理由も希薄。ついでにゆり君も、あの父親に育てられていたらあんな中性的な可愛らしい服ばかり持っているわけがない。
アクションやホラー映画なら脚本や演出の多少のアラやご都合主義は気になりませんが、この手の社会派?映画としてはこれではいかんと思います。
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