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怪物のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.3
是枝裕和監督が坂元裕二によるオリジナル脚本を映画化。
郊外の街を舞台に、同級生の男の子2人、男の子のシングルマザー、担任教師が織り成すヒューマンドラマ。
音楽は坂本龍一。
(2023、2時間6分)

シングルマザーの麦野沙織/むぎのさおり( 安藤サクラ)は、小学5年の息子湊/みなと(黒川想矢)が学校でいじめや教師からの暴力を振るわれていると感じ、担任(永山瑛太)や校長(田中裕子)らに抗議する。
一方で担任は、湊/みなとが同級生の星川依里/より(柊木陽太)をいじめているのではないかと疑念を抱いていた…。

やがて、湊/みなとと依里/よりの関係が徐々に明らかにされていく…。

"火事"
"ブタの脳"
"作文"
"秘密基地"
"ブラス"
"生まれ変わり"

「誰かにしか手に入らないものを幸せって言わない。しょうもない、しょうもない。誰でも手に入るものを幸せっていうの」

~登場人物~
・麦野早織/むぎのさおり( 安藤サクラ):シングルマザー。
・その息子、湊/ みなと(黒川想矢)
・湊の同級生、星川依里/ほしかわより(柊木陽太)
・その父、清高(中村獅童):シングルファーザー。
・湊と依里の担任教師、保利道敏/ほり みちとし(永山瑛太)
・その恋人、鈴村広奈(高畑充希)
・保利の同僚の教師八島万里子( 北浦愛)
・小学校の校長、伏見真木子(田中裕子):孫を事故で亡くしている。
・校長の夫(中村シユン):収監中。

序盤、主要な登場人物の演技が不自然で作り物のようだと思っていたら、途中から人物印象が変わる。
ラストはカンヌを意識してか、いろいろなことが曖昧に終わる。

人には秘密にしていること、言いたくても言えない(言わないこと)が少なからずあるので、目に見える表面的なものに囚われてしまいがちですね。
物事を多面的かつ客観的に(パースペクティブに)見る目を養いたい。
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