『WARウォー！！』のシッダールト・アーナンド監督によるスパイ映画。
『ミッションインポッシブル』シリーズのようなスパイが無理難題に挑むストーリーで、MIシリーズをインドらしく更にド派手でケレン味たっぷりに再構築した作風は、インド映画とMIシリーズ好きにはたまらない作り。
あまりにもMIシリーズを意識しすぎているせいで、このシーンまんまMIシリーズであったよねみたいなシーンも結構多くて笑っちゃう。流石に最新作の『デッドレコニング』と被ってるシーンは偶然だと思うけど、どうなんだろう。
そもそも前作『WARウォー！！』もMIシリーズっぽかったし、作風も似たようなもんなんだけど今作の方が断然面白い。自宅じゃなくてIMAXで観たことも大きいのかもしれない。主人公のかっこよさを際立たせるためのやり過ぎなくらいの見せ場シーンは、自宅で観るとチープと感じてしまう場合があるんだけど、映画館の大音量と大画面で浴びるとただ「カッコいい！」としか思えなくなる。インド映画は映画館で観るべきものだと確信した。
「すぐに過去パートが始まって現代パートに中々戻らない」「ビビるくらいヒロインが美人」とインド映画あるあるが炸裂。それにしてもダンスシーンのヒロインが魅力的すぎ。
氷上でスケート靴を使う発想、現実世界では当たり前なんだけど映画としては初めて観たかも。見た目のダサさとスケート靴を用意して履いてる暇あった？って突っ込みたくなるのが問題だけど。
今後もスパイユニバースとして他のスパイ映画と絡めて展開していくとのことで、このレベルのクオリティで展開してくれるならめちゃくちゃ期待できる。
