Daisuke

ミステリと言う勿れのDaisukeのネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

我路くんは要りませんでしたね。ただの繋ぎ役。ドラマの続編ではなく全く別のお話でした。

遺産相続ネタお約束の田舎の屋敷、由緒ある佇まい、受け取り人である仲の悪い血縁者たち(今回は珍しく従兄弟同士)、遺産を手に入れるための謎解き付きの遺言書からのスタート。

横溝作品やコナンのそれとは違って関係者が次々と謎の死を遂げることなく(それまではかなり死んでたが)、むしろ協力しながら話が展開する点については今までにないケースかと。まぁ、整くんが間にいたから結果そうなったんだけどね。

序盤で犯人がわかってしまたのが残念。しかし昔の事とはいえ、殺人を続けてきた動機としては今ひとつ腑に落ちない。侵略した側が逃げた娘の子孫を狙うのなら分かるが、逆に仕返しを恐れ身内の天パを片っ端から殺すってのはどうなんでしょう。勝手に侵略して勝手に怯えて、殺られた側からしたら意味わかんないんですけど!相手が違うだろ!と言いたくなる。

ゆら(柴咲コウ)の父に対して整が説教するシーン。これははある意味、観ている我々に対していちばん伝えたかったセリフではないかと。家事なら楽だとどうして言えるのか、楽をさせてあげたいと思うのは自由だが、相手がそれが楽だと思うかは別。男は体が大きくて強いのだから肉体労働をしてくださいと言われたらどうか?女の幸せということは男が言っているけど、それは男の都合ではないのか…。その通りだが、たぶんあのおじさんには伝わらない。それが当たり前で生きてきたんだから。でも、少しづつでもいいから考え方を変えて行ってもらえると良いかと。

ゲッツ(ダンディ坂野)が死に至らしめられるシーンは痛々しく、一瞬とはいえ観てて結構しんどい。
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