すなみ

明けまして、おめでたい人のすなみのレビュー・感想・評価

明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)
4.2
明けましておめでたい人
魂にガツンと来る映画だった。
売れない俳優。報われない恋。
貧困、シングルマザー、大学中退。
おめでたい奴と言われても。
それでも、生きていく。
君は正しい。そう言ってくれる人にめぐり逢うまで。

ただの青春映画ではなく、人間の真に迫っている映画。
全体に漂う、薄暗いムードが良い。
特に家族との車中の会話、雰囲気は最高だった。
嘘を描いてない、本物。

場面が飛び、時系列がわかりにくいのが脳に負担がかかり、観るのにストレスがかかる。
そこだけ残念。

人生、何も明けてない。未だ全く明けてない。
暗中摸索、五里霧中。
いつになったら明けるんだ。
42年後は明けているか?
まったくおめでたい人生だ。
でも、それでも。
それでも言おう。

明けまして、おめでとう。
すなみ

すなみ