RuiHosono

明けまして、おめでたい人のRuiHosonoのレビュー・感想・評価

明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)
4.0
何気ない365日分の一日をかげないのない至極の一日として描ききったほろ苦い青春。
潔く誇らしい。あなたのこれからの人生が羨ましい。
あの頃の私はどうだったかな、とか、あの頃切に願って憧れた未来から遠く離れてしまった今も、まだ諦めきれずあがき苦しみながらも、何も叶わない地獄の毎日を生活のために生きているな、とか色々リアルに自分に重ねたり重なったりたりして鑑賞していた。

いなくなってしまった友よ。まだ私は叶わない夢を見ながら生きています。諦められない叶わない夢を夢見てこうして映画に夢を重ねて、息を潜めてかろうじて生きています。

自分のことをお話として落とし込んだ山脇くんの脚本が切なくて良かった。
誰もが主人公になりうる、みじめで明るい人生を願います。

忘れないように切実に。
深夜の電車に揺られながら余韻に浸りながら。
どうか幸せになれますように。

公園で永遠に泣きじゃくってるけど、さらっと態度変えて去っていく女の子のシーン最高。
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