ロミオとジュリエット的な、シンプルなラブストーリーだった(でしかなかった)のが微妙に残念。
主人公の炎のエレメント(属性)はADHDかなんかの発達障害のメタファーかな？とちょっと推測。街や仕事場での生きにくさみたいなものが何となく表現されていた気がする。
相手役の水のエレメントも泣き虫な弱者男性の雰囲気あったしね。ただ、確信を持つまでには至らないけど。
移民や人種の問題などもなんとな〜く内包されてる風の寓話だったけど、作品を通して見ても｢風｣でしかなかったのが惜しいというか、残念かも……
あとは恋の障害がけっこうすんなりと乗り越えられてたというか、物理的に相容れない感じがあんまりなくて拍子抜け。
映像表現はさすがのピクサーブランドで、今回もまた美しいの一言。
開幕の『カールじいさんのデート』は短編ながら非常に味わい深い出来栄えで最高！！
これに救われた感すらある。
《追記》
監督が韓国系アメリカ人ということで、主人公の立ち位置は韓国系移民のメタファーだったんですね！私小説的な作劇をよくやるピクサーなら納得ができる。
確かに熱いものを食べたり民族を大事にする感じとかあったよね。
