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マイ・エレメントの星のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

世界観と映像が圧倒的に綺麗だった、建物や電車の色が眩く美しい。内容もどこにでもある種族の異なる者同士のラブストーリーだったけど終始ほっこりできる平和な物語で見入ってしまった。エンバーが穏やかで能天気なウェイドに恋をしてすこし理性的で優しく変わったのも素敵だった。私も色とりどりに花や緑や水が煌めくエレメントシティに住みたい、ファイアータウンはちょっとイクスピアリみたいだった🪷🪸それはそうと、周囲の者たちに当たり前のように受け入れられ、仲の良い家族と幸せに生きるウェイドと種族ぐるみで嫌悪されているが故に多くのものを背負わざるを得ないエンバーとの対比がすこし辛かった。たとえ店を継ぐことが自分自身のしたいことではないとしても、彼女が父親を愛し、彼の望みを叶えてあげたいと願ったことはちゃんと本当だと思う。でも、ウェイドに恋をしたことも本当。どちらも本当だからきっとどちらか一方を選ぶことなんてできなくて辛かったんだなと感じた。それでも最後彼女の本心を聞いた父親がそれを意外なほどすんなり受け入れ、尊重したこと、出発の際にお辞儀を返してくれたことに感動した。自分の親から与えてもらえなかったものを彼はちゃんと娘に与えた。自分は選択を受け入れてもらえなかったけれど、娘の選択はちゃんと受け入れたのだ。それはとてもすごいことだしみんなができることじゃないと思う。いつか子供を持つことがあればこんな親になりたいと思った。
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